健康や美容によい成分が豊富に含まれていることから、近年黒にんにくを食べる方も増えてきました。
しかし、黒にんにくは不適切な方法で保存すると、味が変わることやカビが生えることもあるため、注意が必要です。
そこで本記事では、黒にんにくの適切な保存方法や、保存する際に注意しておきたいポイントを紹介します。
適切な保存方法を知って、黒にんにくをおいしく食べたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
美容や健康増進に効果が期待できることから、近年黒にんにくが高く注目されています。
しかし、黒にんにくに興味はあるものの「食べ方がよくわからない」「副作用が心配」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では岡崎屋の黒にんにくについてご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
黒にんにくとは
白にんにくと黒にんにくは、同じにんにくです。
白にんにくを高温多湿の環境で約1か月熟成させ、黒く変色させたものを一般的に「黒にんにく」といいます。
黒にんにくは、熟成の過程で身体によいさまざまな成分が増えているため、適切に摂取することで健康や美容によい効果が期待できます。
なお、黒にんにくが黒い理由は腐敗による変色ではなく「メイラード反応」といわれる、熟成の過程でアミノ酸や糖質が結びつくことによるものです。
また、白にんにく特有の刺激臭は熟成の過程でほとんど消えているため、黒にんにくはフルーティーな味と柔らかい食感が特徴的です。
そのため、皮を剥いたらドライフルーツのような感覚でそのまま食べられます。
黒にんにくについての詳細は、「黒にんにくとは?白にんにくとの違いや特徴も紹介」の記事に詳しく説明してあるので、ぜひご一読ください。
黒にんにくは腐るのか
黒にんにくは、熟成の段階でほとんどの雑菌が死滅しているため、適切な環境で保存すれば基本的に腐ることはありません。
しかし、熟成前の白にんにく自体が傷んでいた場合や、高温多湿の環境で黒にんにくを保存していた場合などは、まれに皮にカビが生えるときがあります。
また、黒にんにくは家庭で作ることもできますが、熟成期間が短い場合や熟成の温度が低い場合、また熟成機自体の性能が低い場合などは、にんにくが傷むことが考えられます。
そのため、安全性が高く、高品質な黒にんにくを食べたいという方は、なるべく業者から購入しましょう。
黒にんにくが腐っていると勘違いしてしまう原因については「黒にんにくは腐っているわけではない?柔らかい理由を紹介」の記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。
黒にんにくを保存する方法
黒にんにくの状態を悪化させないためには、適切な保存方法を知っておくことが大切です。
ここからは、黒にんにくの保存方法と、保存する際の注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
方法①常温保存
黒にんにくは、1~2か月ほどの期間であれば、常温で保存しても問題はありません。
ただし、温度や湿度が高すぎる場所で保存すると、黒にんにくが傷むことや皮にカビが生えることがあります。
このような事態を避けるためにも、黒にんにくを常温保存する場合は風通しのよい場所や、直射日光が当たらない暗所で保存しましょう。
また、黒にんにくをそのままの状態で保存すると、わずかに残っている水分によって黒にんにくが腐ってしまうことや、虫食い被害の可能性が高まります。
そのため、黒にんにくを保存する際は、新聞紙などでくるむことをおすすめします。
方法②冷蔵保存
黒にんにくは、冷蔵庫の冷蔵室や野菜室で保存することにより、2~3か月ほど保存できます。
食品が傷む可能性が高まる夏のシーズンの場合や、黒にんにくの量が多い場合などは、安定した温度で保存できる冷蔵保存がおすすめです。
ただし、冷蔵庫の内部は乾燥しているので、そのままの状態で保存すると、黒にんにくに含まれている水分が失われます。
黒にんにくの水分が失われると固い食感になるため、柔らかい食感がお好みの方は冷蔵庫で保存する場合も、常温保存と同じように新聞紙などでくるみましょう。
ただ、食品分析センターの見解では、冷蔵庫の温度帯である4~10℃でもカビは時間をかけながらでも生育できると発表しています。
長期間の保存をしたい場合は、次に説明する冷凍での保存をしましょう。
方法③冷凍保存
冷凍保存する場合、黒にんにくは半年~1年ほど保存が可能です。
そのため、黒にんにくを長期間保存したい場合や、短期間で消費しきれない量の黒にんにくがある場合はなど、冷凍庫で保存しましょう。
黒にんにくを冷凍保存する際は、保存袋に入れることやラップでくるむことにより、風味が失われにくくなります。
また、黒にんにくの風味をなるべく残しておきたい場合は、皮がついたままの状態で保存することや、保存袋の空気を抜いた状態で保存することをおすすめします。
黒にんにくを解凍する方法
冷凍庫で凍らせた黒にんにくは、解凍せずにそのままの状態で口に入れると、シャーベットのような感覚で食べることができます。
しかし、冷たいものが苦手な方や、黒にんにくの素材の味を楽しみたいという方は、解凍してから食べることをおすすめします。
冷凍された黒にんにくを解凍する方法には、以下のようなものがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
黒にんにくを解凍する方法
- 冷蔵庫で解凍する
- 常温で解凍する
- 加熱調理する
- 電子レンジで加熱する
黒にんにくの本来の風味や食感を重視する場合は、冷蔵庫や常温で解凍する方法がおすすめです。
また、冷凍されて凍った状態の黒にんにくは風味があまりありませんが、加熱調理に使うことで料理の味が引き立ちます。
一方で、電子レンジを使って解凍すると黒にんにくの風味を損ねるだけではなく、べちゃべちゃとした状態になるため、黒にんにくをそのまま食べる場合はおすすめできません。
ただし、黒にんにくが非常に柔らかくなることで潰しやすくなるので、黒にんにくを使った調味料やソースを作る場合には、電子レンジを使った解凍も、選択肢に入るでしょう。
黒にんにくを使った調理方法
黒にんにくはマイルドで食べやすく、どの料理とも合わせやすいです。
おすすめの食べ方は、薄くスライスしてサラダのトッピングににしたり、細かく刻んでドレッシングに加えると簡単に調理できます。
また、にんにくの皮をむいて、そのままデザート感覚で食べるのもおすすめです。
他にも、刻んだ黒にんにくをハンバーグやカレーなどの料理に混ぜたり、炒め物に加えたりすると、にんにくの風味を生かした隠し味になるでしょう。
より手軽に使用したい場合は、黒にんにくを醤油に漬け置き、黒にんにく醤油を作ることもできます。お刺身の醤油として、炒め物や煮物などにも使えてとても便利です。
他にも黒にんにく使ったおすすめの料理は「黒にんにくのおすすめの食べ方や調理方法を紹介 」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
黒にんにくは風通しがよい場所や涼しい暗所で保存しよう
いかがでしたでしょうか。
黒にんにくは、熟成の段階でほとんどの雑菌が死滅するため、適切な環境で保存すれば基本的に腐ることやカビが生えることはありません。
しかし、にんにく自体がもともと傷んでいた場合や、高温多湿の環境で黒にんにくを保存していた場合、また誤った方法で熟成させた場合などは腐ってしまう可能性もあります。
そのため、黒にんにくを保存する際は、風通しがよい場所や涼しい暗所、あるいは冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。