美しく堅牢な「青森ヒバ」
青森ヒバは日本固有の樹種で8割が青森県に自生し県木に指定されています。フィトンチッド

写真:宮崎大学農学部応用昆虫学研究室実験
青森ひばの耐蟻性が宮崎大学農学部の清水薫教授らの研究グループによって証明されている。この実験に使われたシロアリは、世界の中でも強烈な可外力で知られているイエシロアリでは天井裏の梁まで食い荒らすほどである。
実験の結果クロマツは心部まで食い荒らされ60%近く減量するほどの食害があり、シロアリに強いとされているヒノキでさえ食害されたのに対し、青森ヒバはまったく被害を受けなかった。
宮崎大学ではシロアリにもっとも強かった木である青森ヒバについて忌避性(嫌って避ける)と殺蟻性についての実験を行い、青森ヒバは、他の樹種には見られない強い忌避物質を持つと結論づけている。
また、殺蟻物質も持っていて材中にシロアリを挿入した場合製材後1年のもので120時間で100%が死滅し、製材後6年を経たものでも、240時間後には100%の死虫率であったという。
シロアリは食べた木材を消化器官内の原生動物で消化していますが、ヒバの殺菌作用で原生動物が死滅する事によりシロアリは食べた木材を消化できなくなります。
青森ひば 』は腐りづらく、抗菌、防虫効果に優れた木。実際に、岩手県中尊寺の金色堂や弘前市の弘前城など、約900年に渡って風雪に耐えてきた建造物にも使われており、耐久性は実証済みです。現在も県内の木造の橋に使用されています。


青森県津軽富士見湖にかかる、日本一ながい木の橋、【鶴の舞橋】。