近年、黒にんにくをスーパーマーケットや通販などで見かける機会が増えました。
健康によいと効果のある黒にんにくですが、夜に食べると効果が高くなることはご存じでしょうか。
そこで今回は、黒にんにくを夜食べると健康効果が高くなる理由と、おすすめの食べるタイミングなどを解説します。
最近疲れが取れないという方や、黒にんにくをより効果的に食べたいという方は、ぜひご覧ください。
美容や健康増進に効果が期待できることから、近年黒にんにくが高く注目されています。
しかし、黒にんにくに興味はあるものの「食べ方がよくわからない」「副作用が心配」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では岡崎屋の黒にんにくについてご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
そもそも黒にんにくとは?
黒にんにくは、通常のにんにくを熟成させることでできあがる、自然食品です。
白にんにくを徹底管理された高温・高湿のなかで3週間~1か月程度熟成させると、黒にんにくに変化します。
黒にんにくは通常の白にんにくと比べても栄養価が高い食材のため、健康や美容に効果がある食品として、多くの注目を浴びています。
黒にんにくに含まれる栄養
黒にんにくは栄養価が高く、天然のサプリメントと呼ばれるほどビタミン・ミネラルのほかに健康と美容に欠かせないアミノ酸が多く含まれています。
とくに、黒にんにくのアミノ酸は人間の体では作れない必須アミノ酸が多く含まれています。
黒にんにくに含まれる主な栄養素を、以下に5つまとめました。
リジン
リジンは人間の体のなかで作り出すことができない、必須アミノ酸の1つです。
リジンは体内のタンパク質2〜10%程度を作っており、体をスムーズに動かすためのさまざまな働きをしています。
たとえば、ブドウ糖を脳内に届けることで、脳をスムーズに働かせて集中力を上げることや疲労の回復をサポートするといったことが可能です。
ほかにも、肝機能や育毛、免疫力のサポートなど体のさまざまな機能のサポートをしてくれることも特徴です。
体内でリジンが足りなくなってしまうと、疲れが抜けずに集中力が落ちてしまう場合や、肝機能や免疫力が低下して体調を崩す場合もあるため注意をしましょう。
シスチン
シスチンは、体内でも作られる非必須アミノ酸です。
シスチンはほかの非必須アミノ酸に比べて不足しがちなため、積極的に摂取しておきたいアミノ酸の1つでもあります。
シスチンには強い抗酸化能力と代謝のサポート能力があり、美肌・体の酸化・老化防止に効果があるとされています。
シスチンの美肌効果はとくに高く、スキンケアのサプリメントにも含まれているほどのため、シミ・そばかす・肌荒れなどの肌トラブルを内側から改善してくれるでしょう。
また、髪にコシを与え、ツヤのある爪にする効果もあります。
見た目をいつまでも若々しくさせるためにも、摂り入れておきたい栄養素の1つです。
黒にんにくを食べることによって期待できる美容効果について「黒にんにくは美容に良い!?美容成分や効果を紹介 」の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
アルギニン
筋力トレーニングのサプリメントにも使用されているアルギニンは、シスチンと同じく体内でも作られる非必須アミノ酸です。
しかし、乳幼児・成長時の子ども・筋肉を鍛えたい人には体内で作られる分だけでは足りないため、積極的に摂取することをおすすめします。
また、アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあり、筋肉の合成や代謝アップに効果があるとされています。
成長ホルモンは年齢とともに分泌量が減ってしまうため、成長期の子どもはもちろん、大人や高齢者にもアルギニンの摂取によるサポートは必要といえるでしょう。
また、黒にんにくに含まれるアルギニンは、同じ黒にんにくに含まれるリジンと組み合わさることで、不安な気持ちを解消してくれる効果もあるため、ストレスを感じ気味の方にもおすすめの食材です。
ポリフェノール
動脈硬化の予防や美肌づくりに欠かせない栄養成分の1つが、ポリフェノールです。
ポリフェノールは活性酸素を抑え、細胞の老化も防止する働きがあるといわれています。
しかし、ポリフェノールには長く効果が持続しないというデメリットもあります。
ポリフェノールは水に溶ける水溶性の成分のため、比較的短時間で効果は発揮するものの、長時間その効果を持続させておくことはできません。
そのため、ポリフェノールを継続的に摂取する必要があります。
S−アリルシステイン
黒にんにくに含まれている栄養素であるS−アリルシステインは、白にんにくの4倍近くも多く含まれています。
S−アリルシステインは、リンパ球内のナチュラルキラー細胞を活性化させる作用があります。
ナチュラルキラー細胞は、体に入り込んだウイルスやがん細胞と戦ってくれる働きをもつ細胞です。
そのため、S-アリルシステインによりナチュラルキラー細胞が活性化すれば、結果的に体内の免疫力が向上することにつながります。
近年では、黒にんにくを食べ続けたらがんが治ったという方もいるそうなので、がん予防にはかなり効果があると言えるでしょう。
黒にんにくの摂取目安
黒にんにくの摂取目安は、1日1〜3粒程度がおすすめです。
白にんにくの場合、1日4片程度以上食べてしまうと腸内環境が乱れてお腹を壊す可能性があります。
しかし、黒にんにくは胃腸への刺激が少なくいため、胃腸が弱い人でも比較的食べやすいです。
ただし、人によっては食べ過ぎると胃の不快感や下痢などの症状が出るという場合もあるので、4~5片以上は食べないよう注意しましょう。
個人の体質によって限度があるため、慣れていないうちはまず少量からはじめてみることをおすすめします。
また、栄養自体は一度に多量摂取しても、過剰分は体外に出ていって無駄になってしまいます。
美容・健康の効果を実感するためにも、毎日少しずつ摂取しましょう。
黒にんにくの効果や副作用が気になる方は、「黒にんにくに副作用はある?食べる量の目安とともに解説」の記事をご参考ください。
黒にんにくのおすすめの食べ方
白にんにくを熟成させて作る黒にんにくは、一般的な白いにんにくと比べてにおいや刺激感が弱いです。
そのため、薄皮を剥いてそのまま食べることができ、フルーツのような甘みを味わうことができます。
また、薄くスライスして餃子の具に入れるとフルーティな味わいを楽しめます。
ほかにも、サラダにそのままトッピングすれば加熱調理をする必要もなく、黒にんにくの栄養素をそのまま摂ることができるためおすすめです。
黒にんにくを食べるタイミング
黒にんにくは食べるタイミングによって効果が違ってきます。
たとえば、朝に食べると1日エネルギッシュに活動でき、夜に食べると疲労回復に役立つといわれています。
以下に、黒にんにくを食べると効果的なタイミングを状況や目的別にまとめました。
そのほかにも、「黒にんにくのおすすめの食べ方や調理方法を紹介」の記事で黒にんにくの食べ方や調理法を紹介しているので、ぜひご覧ください。
疲労が溜まり寝不足の場合
黒にんにくに含まれるアリシンは、体内のエネルギー作りをサポートしてくれる成分です。
そのため、黒にんにくを夜眠る前に食べると、寝ているあいだにエネルギーがスムーズに作られて、寝つきがよくなることや疲れにくくなるといった効果が得られます。
また、黒にんにくには疲労回復に役立つビタミンB1も含まれているため、一日の疲れをリセットし、翌日に向けてのエネルギーを充電してくれます。
ただし、なかにはにんにくを夜食べると口臭が気になるという方も多いのではないでしょうか。
黒にんにくにはにんにく特有のにおいがないため、口臭を気にせず食べられるので安心です。
美肌効果のために食べる場合
黒にんにくに含まれているポリフェノールは、肌細胞の老化を防止する働きがあります。
肌は夜22時~2時頃に修復が進むため、夜寝る前にポリフェノールを含む黒にんにくを食べることで肌の修復を助け、老化防止につながるでしょう。
また、老化防止だけではなくシミ・シワ・吹き出物などを防ぐ効果もあります。
そのため、美肌効果を期待しているのであれば、夜に黒にんにくを摂取することをおすすめします。
黒にんにくの美容成分については「黒にんにくは美容に良い!?美容成分や効果を紹介」の記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。
夏バテの場合
黒にんにくは夏バテにも効果を発揮してくれます。
黒にんにくはスタミナ食材の白にんにくを熟成させたもののため、ビタミンB1などの成分が疲労回復や滋養強壮に働きかけてくれます。
黒にんにくを夏バテのときに効果的に食べるタイミングとしては、食後がおすすめです。
夏バテの症状が出ているときは、胃が弱って食欲不振になっているケースも多々あります。
そのため、できるだけ胃に負担がかかりづらい食後に食べるとよいでしょう。
ダイエット中の場合
ダイエット中に黒にんにくを食べる理想のタイミングは、エクササイズ・ジョギングなど、スポーツをする前です。
運動前に黒にんにくを食べることで脂肪の燃焼効果があるといわれており、運動のエネルギー源としての効果も期待できます。
また、黒にんにくはドライフルーツのような甘みと酸味が感じられる食材のため、1粒食べただけでも高い満足感が得られることもメリットでしょう。
逆に、普段あまり運動をしない方の場合は、朝に食べることをおすすめします。
朝食はいつも同じものを食べる方なら、一緒に摂ることで習慣化しやすいです。
少量であれば黒にんにく自体のカロリーも高くないため、安心して食べられるでしょう。
黒にんにくを夜食べることで美容や疲労回復効果が期待できる
今回は、健康に良い黒にんにくを夜食べると効果が高い理由と、おすすめの食べるタイミングなどを解説しました。
黒にんにくは白にんにくよりも栄養価が高いため、食べるタイミングによっては健康面にさまざまなよい効果がもたらされます。
とくに、夜食べると疲労回復・寝つきがよくなるほか、高い美肌効果を発揮します。
また、ドライフルーツのように甘くて食べやすく、カロリーも少量であれば高くない点やにおいが強くない点などから、女性や口臭を気にされる方にもおすすめの食材です。