近年、黒にんにくはスーパーマーケットや通販で目にするようになりました。
そんな黒にんにくは、冷え性の改善に効果があるということをご存じでしょうか。
手足の先をはじめ、いたるところが冷たくなってしまう冷え性は、可能であれば改善したいものですよね。
そこで今回は、黒にんにくが持つ冷え性を改善する効果や、その理由などを紹介します。
冷え性に悩んでいるという方は、ぜひご覧ください。
美容や健康増進に効果が期待できることから、近年黒にんにくが高く注目されています。
しかし、黒にんにくに興味はあるものの「食べ方がよくわからない」「副作用が心配」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では岡崎屋の黒にんにくについてご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
男女で異なる冷え性の原因
冷え性は、血のめぐりが悪くなることで血液が毛細血管へ行き渡らなくなり、手足を温められなくなることが原因で起こります。
とくに手足は、体の重要な臓器が集まっている胴体や脳から一番遠い位置にあるため、血液が行き渡りづらいです。
冷え性にはさまざまな原因がありますが、実は男性の場合と女性の場合でも原因が異なってきます。
男性の場合
冷え性は女性に多い傾向がありますが、男性が冷え性になる可能性もあります。
男性の場合、年齢を重ねることで筋肉量が低下したり、老化によって臓器などの基礎代謝が下がったりすることが原因で冷え性になります。
手足などの末端が冷たくなるだけではなく、腰痛・頻尿・肩こりなどの症状で気づくケースも多いです。
女性の場合
女性の体は男性と比べて筋肉量が少なく、温まりにくい脂肪を多く持っているため下半身や内臓を冷やしやすい点が特徴です。
とくに、女性の腹部には卵巣や子宮があるため、腹部の血流が悪くなると腹部に優先的に血液をまわそうとします。
そのため、ほかの内臓が冷えて手足の冷えを引き起こします。
また、月経時の血液不足によって手足まで血液や熱が行き届きにくくなることや、ホルモンバランスが変わって自律神経が乱れることでも手足が冷えやすくなるでしょう。
さらに、寒い場所でスカートを履くことで下半身の冷えを起こすことや、下着や衣類による締めつけで血行不良を起こすことも、女性が冷え性になる原因の1つだと考えられます。
黒にんにくが女性におすすめの理由については「黒にんにくが女性におすすめの理由とは?効果とともに紹介」の記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。
黒にんにくが冷え性改善に効果がある理由
冷え性の原因は男性と女性でさまざまではありますが、共通している原因は筋肉量が少ないことによる血行不良や自律神経の異常などです。
では、黒にんにくが冷え性に効果があるといわれる理由はどのようなものなのでしょうか。
以下に、黒にんにくが冷え性に効く理由をまとめました。
理由①熱エネルギーを生み出す効果があるから
冷え性を改善させるためには、まず体内で熱エネルギーを作ることが重要です。
基本的に熱エネルギーを作るためには、ビタミンB1が糖を分解しなければいけませんが、効果が長続きしないという欠点があります。
しかし、黒にんにくに含まれるアリシンは、ビタミンB1と一緒に摂ることで体内に吸収しやすくなり、熱エネルギーを持続させる効果が期待できます。
本来熱に弱いビタミンB1も、アリシンと結合することで効果が持続するので冷え性の改善効果が期待できるでしょう。
黒にんにくに含まれている栄養素や、おすすめの食べ方も併せて知りたい方は、ぜひ「黒にんにくのおすすめの食べ方や調理方法を紹介」をご覧ください。
効果②血液の流れを助ける働きがあるため
冷え性で血行が悪いということは、血管が狭くなって血がドロドロになっているため、うまく血がめぐらない状態であることが考えられます。
血管は平滑筋という筋肉が収縮することで広さを調節しますが、黒にんにくに含まれるアリシンやスコルジニンを摂取することでも、血管を広げられます。
また、血中の余分な糖や脂肪は血の塊である血栓を発生させるので、ドロドロした血液になるだけではなく毛細血管に詰まって血のめぐりを悪くする可能性が高いです。
しかし、黒にんにくは血栓を発生しにくくする抗血栓作用を持っており、血中のコレステロールを抑制・排出して糖の消費を助けて、血液をサラサラな状態に保ちます。
このように、黒にんにくを摂取すると血管が広がり血液をサラサラな状態に保ってくれるため、手足に十分な血液が行き渡り冷え性を改善してくれます。
冷え性改善のためにできる7つの対策法
黒にんにくには冷え性を改善するさまざまな効果があります。
しかし、ただ黒にんにくを摂取するだけでは冷え性を根本的に解決することはできません。
冷え性の原因によって対策も異なってきますが、以下のような対策法も行っていくとよいでしょう。
対策法①体を冷やさない服装にする
冷たい外気に肌がさらされると、表面から熱が奪われていき徐々に体が冷えていきます。
また、ジーンズ・きつめの靴下・下着など体を締めつける衣類は、手足の血のめぐりを妨げてしまいます。
気候や周りの環境などに合わせて、体を冷やさないような温かい服装を心がけましょう。
対策法②湯船にゆっくり浸かる
湯船にゆっくり浸かることで、手足だけではなく体全体の体温も上がって一時的ではありますが、冷えが改善されます。
湯船に浸かるほかにも、足湯や半身浴なども冷え性改善の効果があります。
ただし、持続的な効果は期待できず、冷え性の根本的な解決にはならないので注意しましょう。
対策法③適度に運動を行う
運動は身体活動量を上げるため、エネルギーの消費量も上がります。
持続してトレーニングを行えば筋肉量も増えるため、手足の血のめぐりも改善されます。
最近の研究結果では、安静時のエネルギー消費量にも変化が出ることも判明しました。
とくに女性の場合は、男性と比べて筋肉量が少なく、基礎代謝量も比例して落ちるため運動を積極的に行うことをおすすめします。
ただし、冷え性を悪化させないためにも、風邪を引かない温かい服装や環境で運動を行いましょう。
参照元:日常運動が生活習慣病患者の安静時エネルギー消費量に及ぼす影響
対策法④生活リズムを整える
血のめぐりをよくするためには、体温調節に欠かせない自律神経にも重要視しましょう。
自律神経には、活動をうながす交感神経とリラックスしている際に働く副交感神経があり、日中の活発に動く時間は交感神経が働き、体が休まる夜中には副交感神経が働きます。
しかし、生活リズムが昼夜逆転している方や不規則な生活をしている方は、自律神経が働きづらくなる傾向があります。
日中に活動し、夜は睡眠をしっかり取ることで生活リズムを整えれば自律神経も安定し、体温調節もしやすくなるでしょう。
対策法⑤ストレスを溜めない生活をおくる
慢性的なストレスが続いている場合は、交感神経が常に過度な緊張状態にあります。
その場合、交感神経が優位な状態が常時続いてしまうため、自律神経が狂ってしまい、体温調節がうまく働かなくなってしまいます。
ストレスをなるべく溜めないようにして、運動や自分の好きなことなどをすることでストレスを発散していきましょう。
対策法⑥禁煙する
たばこを喫煙している方は、なるべく禁煙することをおすすめします。
なぜなら、たばこは脳の血流を下げるだけではなく、手足の血のめぐりも悪くしてしまうからです。
もし、たばこを吸っている方で四肢の冷え性に困っているという方は、禁煙により改善する
可能性があります。
それでもやめられないと悩んでいる方は、禁煙外来を行っている病院に一度かかってみるとよいでしょう。
対策法⑦食生活を見直す
偏った食生活や無理な食事制限も冷え性につながるため、食生活を見直すことも大切です。
とくに、新陳代謝に関わるビタミンB群やミネラルが不足すると、冷え性だけではなく新陳代謝を低下させる原因になります。
ほかにも、ビタミンB12・鉄分・葉酸の欠乏は貧血の原因にもなり、血行が悪くなって冷え性につながってしまうおそれがあるため、積極的に摂取していきましょう。
また、体を温める作用のある生姜・ねぎなどの食べ物を摂取することも効果的です。
黒にんにくも体を温める作用があるため、積極的な摂取をおすすめします。
黒にんにくに含まれる豊富な栄養成分について「黒にんにくに含まれる豊富な栄養成分をわかりやすく解説 」の記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
冷え性の改善には黒にんにくを摂取するほか生活リズムを整えよう
今回は、黒にんにくが持つ冷え性を改善する効果や、その理由などを紹介しました。
冷え性は男性の場合と女性の場合でも、熱エネルギーが不足している場合や、血行が悪い場合などが原因で起こります。
黒にんにくは、新陳代謝を助けて熱エネルギーを生み出し、血のめぐりを助けてくれる成分が豊富に含まれているので、冷え性改善にも効果があります。
また、日頃から生活リズムを崩さないように注意することも冷え性改善につながるでしょう。