にんにくの種類や栄養価について徹底解説

にんにくのお役立ち情報

「にんにくの旬や栄養価が知りたい!」「にんにくには何種類あるの?」このように思っていませんか?本記事では、「にんにくの基本情報」や「にんにくの分類方法」について紹介しています。記事の後半では、「にんにくの種類」について紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。

にんにくの基本情報

にんにくとは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草のことを指します。多年草は、季節の変化にも耐えて、枯れることのない植物です。毎年実や花をつけ続け、数年間そのサイクルを繰り返します。また、にんにくは香味野菜として使われることが多く、「にんにく」と「にんにくの芽」として販売されています。料理に香りや風味などのアクセントを付ける役割を果たしているのです。にんにくの原産地は、タジキスタンやウズベキスタン辺りの中央アジア圏です。古墳時代の約360年代後半に、百済との結びつきによって、日本に輸入されてきたと考えられています。

にんにくの基本情報を、以下の項目に分けて解説します。

にんにくの基本情報

  • 生産地
  • 栄養価

それぞれの基本情報を解説します。

主なにんにくの旬は、「5月〜9月」です。日本で最もにんにくを生産している青森県では、だいたい6月半ば頃から収穫が行われます。北海道はもう少し早く、だいたい5月半ば頃から収穫が行われています。このように、地域によって収穫期は異なるのです。

生産地

にんにくは青森県、北海道、香川県が主に生産量が多くなっています。とくに青森県は、日本一の生産量を誇っていて、日本の約7割を占めているといいます。具体的な生産量としては、令和3年度では、青森県が13,500トン、北海道では898トン、香川県が751トンでした。また、海外における最もにんにくを生産している国は、中国です。中国では、世界の約¾のにんにくを生産しています。続いてにんにくの生産量の多い国は、インド、バングラデシュとなっています。ちなみに、日本のにんにくの生産量は世界で見ると37位です。

青森のにんにく生産量が多い理由については「なぜにんにくは青森県産が多いのか?産地やブランドも紹介」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

栄養価

にんにくは栄養価が非常に高く、人間にとってさまざまな良い効果をもたらします。とくに、にんにく独特の匂いを放っている成分である「アリシン」には、「疲労回復効果」「血糖値の上昇を抑える効果」「食欲増進効果」「感染症を予防する効果」「生活習慣病を予防する効果」などの効果があります。また、にんにくに含まれている「ビタミンB1」には、体内で行われる、アミノ酸をエネルギーに変える働きを助ける作用があるのです。そのため、疲労回復効果や体力をつける効果が期待できる成分となっています。その他にも「抗酸化作用」「抗菌作用」「抗炎症作用」「コレステロール・脂質低下作用」「血圧降下作用」「強壮作用」などの効果があり、老化予防にも効果的です。

にんにくの分類方法


にんにくの分類方法としては、主に3つあります。

  • にんにくの分類方法
  • 気候による分類
  • 鱗片数による分類
  • 生産国による分類

それぞれの方法について解説していきます。

気候による分類

にんにくは主に、暖かい気候の中で栽培される「暖地型にんにく」と寒い気候の中で栽培される「寒冷型にんにく」に分類されます。

暖地型にんにく

暖かい気候の中で栽培されるにんにくは、「暖地型にんにく」と呼ばれています。とくに、四国や九州、沖縄などの関西から西の地域で栽培されているにんにくです。また、「暖地型にんにく」は、休眠期間が非常に短く、にんにくの種類によって休眠期間がないものもあります。

寒地型にんにく

寒い気候の中で栽培されるにんにくは、「寒地型にんにく」と呼ばれています。とくに、北海道や東北などの関西から東の地域で栽培されているにんにくです。また、「寒地型にんにく」は、寒さに強いという特徴があります。しかし、天候には左右されるため、病気になってしまったり上手く育たなかったりする場合があります。その地域に適した種類のにんにくを選ばなければなりません。

鱗片数による分類

にんにくは、鱗片数によって分類されます。鱗片とは、にんにくの一般的に食べられる部分のことです。暖かい気候の中で栽培されるにんにくは鱗片が多く、寒い気候の中で栽培されるにんにくは、鱗片が少なくなっています。在来種のにんにくは、主に暖かい気候の地域にあり、鱗片数は1球あたり12〜13個前後と多くあります。鱗片数が多いものの、にんにく1片の大きさは小さいことが特徴です。そのため、皮を剥きづらい、切りづらいなどの難点がありますが、少量だけ使いたいというときにはちょうど良い大きさとなっています。また、にんにく独特の香りや辛さが比較的少ないので、食べやすいのも特徴です。寒い気候の中で栽培されるにんにくには、六片種という種類があり、鱗片数が1球あたり6片前後あります。鱗片数は少ないものの、にんにく1片の大きさは大きいことが特徴なので調理しやすく、にんにくを多めに使いたいときにも向いている大きさとなっています。にんにくの独特の香りや辛さが強いため、にんにくの風味をしっかりと生かしたいときに使用するのがおすすめです。

生産国による分類

にんにくは、生産国によって分類されることがあります。それぞれの生産国のにんにくについて、紹介します。

日本産のにんにくと海外産のにんにくのメリットとデメリット

  • 日本
    日本で生産されているにんにくのメリットとしては主に、新鮮なにんにくが生で食べられること、鱗片が大きいものや形の整ったにんにくが多く調理しやすい、農家が栽培しているにんにくの情報を積極的に開示しているため品質の管理が高いことが挙げられます。デメリットとしては主に、中国などの海外産のにんにくよりも価格が高く設定されている傾向にあること、日本で生産しづらい種類のにんにくは手に入らないことが挙げられます。
  • 海外
    海外で生産されたにんにくも、日本で販売されています。とくに中国産のにんにくが多く、価格が安く設定されていることが大きなメリットといえます。日本の約半額の値段以下の値段で購入できるにんにくもあります。海外で生産されたにんにくのデメリットとしては主に、鱗片が小さい事から調理しずらく新鮮な状態のまま輸入しづらいことや、粒の大きさや形が均一でないことが挙げられます。

主なにんにくの種類

にんにくの種類は、主に7つに分けられます。

にんにくの種類

  • 国産にんにく
  • ジャンボにんにく(無臭にんにく)
  • プチにんにく(一片種)
  • 島にんにく
  • 黒にんにく
  • 行者にんにく
  • にんにくの芽

それぞれの種類について解説していきます。

国産にんにく

国産のにんにくは、主に「寒地系」「暖地系」の2つの種類に分けられます。それぞれの特徴について紹介します。

寒地系

「寒地系」のにんにくは、「福地ホワイト六片」が有名です。先述したとおり、6片の粒からできていて、粒そのものの大きさが大きく、独特な甘みがあるのが特徴となっています。粒が大きいため、切りやすい、皮が剥きやすいなどの扱いやすさもメリットです。
海外産のにんにくと比較すると販売価格が高く設定されていますが、それでも需要のある人気の種類となっています。

暖地系

「暖地系」のにんにくは、高知県、香川県、宮崎県、大分県、和歌山県、福岡県などの暖かい地域で生産されています。「寒地形」の「福地ホワイト六片」にんにくと比較すると、粒の大きさは小さく、鱗片数が多くなっています。

ジャンボにんにく

「ジャンボにんにく」は、見た目はにんにくと非常に似ていますが、実はリーキという植物の仲間でにんにくでははありません。にんにくの成分「アリシン」が通常のにんにくと比較してほとんどないか少ないため、にんにく独特の臭いや刺激も少なくなっています。主にサラダやスープなどに使われています。

プチにんにく

「プチにんにく」は、通常のにんにくの約半分の大きさのにんにくのことを指します。プチにんにくは、標高2,000m以上の寒冷地で栽培されるため、日本での生産は難しいといわれています。そのため、ほとんどのプチにんにくが輸入品です。また、鱗片が1片のみで、通常のにんにくと比較すると香りや辛さは控えめなことが特徴です。

島にんにく

「島にんにく」は、沖縄県で生産されているにんにくです。旬は3〜4月頃で、皮がピンク色、赤紫色に帯びているのが特徴です。また、香りや辛さが強く、旨みがあります。にんにく自体が小さく鱗片も多いため一片が小さいにんにくになります。

黒にんにく

「黒にんにく」は、通常のにんにくを約1ヶ月間熟成させて作ったにんにくです。旬は通年で、皮が茶色、鱗片は茶色や黒色になっているのが特徴です。にんにくの香りや辛さが無く、甘みが強い為、皮をむいてそのまま食べます。日本では主に黒にんにくの効果効能を求めてそのまま食べるのが一般的ですが海外では料理に使用して食べられています。

行者にんにく

「行者にんにく」(アイヌ葱・ヒトビロ)は、成長までの過程が非常に長いことが特徴のにんにくです。種をまいてから約5年でようやく花が咲き、種がつき始めます。また栽培しても増えるのに何年もかかる山菜です。通常のにんにくよりも「アリシン」「β-タカロテン」「ビタミンK」が多く含まれているのでにんにく好きな方に人気の山菜ですが高価です。

にんにくの芽

「にんにくの芽」は、にんにくの花茎を開花後に収穫したものです。「茎にんにく」ともいいます。にんにく栽培において収穫まじかに伸びてくる「にんにくのトウ」がこれにあたります。にんにくのトウはにんにくを肥大化させるため伸びてきたところで摘み取りますが細かったり曲がっていたりします。スーパーで販売している「にんにくの芽」は真っすぐですよね。実は、にんにくの芽専用の種があり栽培されているのです。専用の種から栽培したものは適度な太さと長さがあり真っすぐ育ちます。国産のものは少なく、中国産のものが多く販売されています。旬は5〜6月頃で、香りや辛さはにんにくよりも少ないです。栄養素としては、にんにくそのものと同じ栄養が含まれています。さらに、にんにくの芽はたくさんの量を摂取できるため、その分栄養も摂取できます。噛みごたえのある食感で、サラダや煮物、油いためなどさまざまな料理に使用されます。

にんにくの芽については「にんにくから芽が出ても食べれるの?栄養素と保管方法のご紹介」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

好みのにんにくの種類を見つけて料理に使ってみよう

本記事では、「にんにくの基本情報」や「にんにくの分類方法」、「にんにくの種類」について紹介してきました。にんにくには栄養が豊富に含まれていて、さまざまな種類があります。自分の好みのにんにくを見つけて、ぜひ積極的に摂取してみてください。

岡崎屋では新鮮さにこだわったにんにくを青森からお届けします。ぜひご覧ください。

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