にんにくに発生する病気・害虫・対策方法について詳しく解説

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にんにくに発生する病気や害虫について、知っていますか?本記事では「にんにくに発生する病気や害虫について」、それらの対策法も合わせて詳しく解説しています。ぜひ最後まで読んでください。

にんにくに発生する病気

にんにくに発生する病気としては、5つ挙げられます。

にんにくに発生する病気

  • さび病
  • 葉枯病
  • 白斑葉枯病
  • 春腐病(はるぐされびょう)
  • モザイク病

それぞれの病気について解説します。

さび病

「さび病」は、にんにくの葉の病気です。特徴としては、表側のにんにくの葉にオレンジ色の小さな斑点が現れることです。斑点の色が黒く徐々に変色していき、結果枯れてしまいます。にんにくの葉に亀裂が入り、細胞が飛び散るため、周りの植物にも悪影響を及ぼします。主ににんにくの葉の周りにあった発病株や病原菌が原因で、湿気の多い場所でかかりやすくなる病気です。さび病の対策として、「ラリー乳剤」の使用をおすすめします。

葉枯病

「葉枯病」は白い小さな斑点が現れ始めて、次第にその範囲は広がっていき、最終的に葉の先端から枯れていく病気です。湿気の多い場所では、斑点の上に黒い胞子が作られます。温度の変化によって斑点の中心の色が変化し、赤紫色は温度が高いことを意味して、淡褐色は温度が低いことを意味します。 約20〜25度くらいの場所や湿度が多い場所で発症しうるので、風通しの良い場所で管理するようにしましょう。葉枯病の対策として、「ペンコゼブ水和剤」の使用をおすすめします。

白斑葉枯病

「白斑葉枯病」は、表側の葉に傷のような模様ができ始める病気です。進行すると、葉が割れ始めて枯れ、腐敗していきます。また、湿度の高い場所だと、この傷のような模様の上に黒い胞子が作られます。気温が約10〜20度のときに起こりやすい病気です。また、雨が降った後にしばらく晴れが続いた環境でも起こりやすいため、注意が必要です。白斑葉枯病の対策として、「ダコニール」の使用をおすすめします。

春腐病(はるぐされびょう)

「春腐病」は、にんにくの葉や茎、鱗茎部分にかかる病気です。「軟腐病」という病気も含まれています。葉に水浸状の模様が現れ始めて、さらに葉脈に広がって、茎に行き渡ると株元や鱗茎を腐敗させます。にんにくの葉や茎に、雨などで泥が跳ねることから、病気の元となる菌が入り込むことが原因です。また、水分が多く含まれている土壌から病が広まっていくため、土壌の水分量を確かめながら管理しなくてはなりません。春腐病の対策として、「Zボルドー銅水和剤」の使用がおすすめです。

モザイク病

「モザイク病」は、葉が枯れたり腐敗したりなどはしません。しかしウイルス性の病気のため、ウイルスを持った害虫が周囲に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。特徴としては、表側の葉に黄褐色の条斑や、濃い色と薄い色でできたモザイクが現れます。チューリップサビダやアブラムシなどの害虫が周囲に病気を移すことで広まっていくため、害虫を駆除することが病気の対策です。また、モザイク病の対策として、「ベニカXガード粒剤」の使用がおすすめします。

にんにくに発生する害虫

にんにくに発生する害虫としては、6つ挙げられます。

にんにくに発生する害虫

  • アブラムシ
  • アザミウマ
  • ネギコガ
  • ハダニ
  • センチュウ
  • ヨトウムシ

それぞれの害虫について解説します。

アブラムシ

「アブラムシ」とは、小さくて繁殖力が高い、にんにくの害虫です。色は黒色や黄色で、主に裏側の葉にいます。葉の汁を吸ったり排泄したりすることで、葉が縮む・育ちづらくなる・ウイルス性の病気にかかりやすくなる・アリを寄せ付けるなどの被害を引き起こします。アブラムシを駆除するには、テントウムシを使用してアブラムシを捕食させたり、アブラムシと共存関係にあるアリを駆除したりする方法が適しているでしょう。

アザミウマ

「アザミウマ」は、大きさ約1〜2mmのにんにくの害虫です。幼虫と成虫がいて、色は黒色や黄色です。主に葉の上に生息しています。アザミウマに葉の汁を吸われると、葉に白い斑点が現れます。さらに葉を食べるため、葉の色が褐色になっていき、そのままにしておくと葉が枯れてしまう恐れがあります。アザミウマの対策として、防虫ネットを設置しましょう。葉に卵を植え付けなくなります。

ネギコガ

「ネギコガ」は、幼虫のうちににんにくの葉の内側に入り込んで、侵食します。そのままにしておくと侵食だけでなく、排泄もしてしまうので注意が必要です。ネギコガは、とくに晩夏から秋にかけて、他の野菜にも寄生するため、周囲の野菜にも予防対策をしておかなくてはなりません。ネギコガの対策として、防虫ネットを購入しておくことをおすすめします。また、葉に寄生していないか、その都度確認することが大切です。幼虫、成虫、さなぎを見つけ次第、駆除するようにしましょう。

ハダニ

「ハダニ」は、裏側の葉に生存している害虫です。ハダニに葉の汁を吸われると、葉に白い斑点が現れます。さらに葉が乾燥するため、葉の色が悪化して、次第に抜け落ちてしまうのです。また、葉が抜け落ちてもハダニは別の葉に移るため、周囲に悪影響を及ぼす恐れがあります。ハダニの対策として、葉の裏側に水をかけるようにしましょう。ハダニは水に弱いため、水をかけるだけで駆除できるのです。また周囲の雑草から移って、にんにくの葉に寄生するため、原因となる周囲の雑草を抜いておくことをおすすめします。湿度が上がった時期に発生しやすい害虫のため、湿度には十分注意してください。

センチュウ

「センチュウ」は、作物の根を腐敗させたり葉を枯らしたりする害虫です。作物の根元から、穴を開けて寄生し始めます。センチュウは、株の育ちを悪くしたり栽培する量を減らしたりするなどの、悪影響を及ぼします。センチュウの対策方法は、連作を防ぐことです。同じ土地で毎年同じ作物を作ると、土壌の状態が悪くなって、センチュウが寄生しやすくなります。また、今までに一度でもセンチュウが発生したならば、土壌を入れ替えたり消毒したりすることをおすすめします。

ヨトウムシ

「ヨトウムシ」は、3cm〜5cmの幼虫です。色は褐色や黒色で、明るい時間帯は葉の裏側や株元に寄生しています。暗くなると動き始めて、にんにくの葉を侵食していきます。幼虫が孵化すると、動く範囲が広がるため、注意が必要です。センチュウを駆除するときは、葉の裏側をこまめにチェックしましょう。幼虫や卵、成虫などを見つけたときはすぐに駆除してください。防虫ネットを設置することも、成虫には効果的でしょう。

にんにくの連作障害

にんにくは、比較的「連作障害」が発生しにくい野菜です。そのため、約1〜3年ほどは連作が可能になります。土壌の環境次第では、1〜3年以上の連作が可能になるでしょう。しかし、連作を何度も行うと、害虫が増えたり土壌が伝染病になったりする恐れがあります。そのため、土壌の消毒を忘れずに行って、約3年に1度のペースで他の作物を栽培するようにしましょう。その際は、イネ科の緑肥やナス科の植物などと一緒に栽培するのがおすすめです。にんにくと相性が良いため、より良い環境で栽培できるようになります。

にんにくのコンパニオンプランツ

にんにくは、「コンパニオンプランツ」にも適しています。コンパニオンプランツとは、何種類かの野菜を同時に近くで育てることで、害虫を予防したり、野菜の成長を助けたりすることをいいます。にんにくをコンパニオンプランツさせるのに相性の良いものは、いちごや茎ブロッコリーです。これらをにんにくの近くで育てることで、同時に効率よく栽培できるようになります。

にんにくの害虫を回避する最適な育成環境を作ろう

本記事では「にんにくの病気や害虫」などについて解説してきました。にんにくの栽培環境には、さまざまな病気や害虫が存在しています。また、連作やコンパニオンプランツにも適していることがわかりました。ぜひ本記事で得たことを参考に、にんにくを最適な環境で育ててくださいね。

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