現代の病気の1つとして多くの人が悩まれている糖尿病。
実は、そんな糖尿病の原因である血糖値を抑えるために、黒にんにくが効果的なことをご存じでしょうか。
そこで本記事では、糖尿病に対する黒にんにくの効果や、黒にんにくを食べる以外の糖尿病の予防方法を紹介します。
血糖値が気になるという方や、黒にんにくの効果を知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
美容や健康増進に効果が期待できることから、近年黒にんにくが高く注目されています。
しかし、黒にんにくに興味はあるものの「食べ方がよくわからない」「副作用が心配」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記記事では岡崎屋の黒にんにくについてご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
黒にんにくとは?
黒にんにくは2005年に三重県から生まれた、白にんにくを加工した食品です。
白にんにくを高温・高湿の環境に3〜4週間置くことで、熟成され、黒くなります。
これが黒にんにくです。
黒にんにくは白にんにくと比べて糖度が高く、食感もドライフルーツのように変化しており、にんにく特有の匂いもほとんどありません。
また、熟成させることでさまざまな栄養も増えており、黒にんにくには特にS-アリルシステインという、抗酸化作用を持つ成分が多くなっています。
黒にんにくについての詳細は、「黒にんにくとは?白にんにくとの違いや特徴も紹介」の記事に詳しく説明してあるので、ぜひご一読ください。
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態が続く病気です。
インスリンという体内の血糖値を抑える働きを持つホルモンが不足したり、働きが弱くなったりすることで発症します。
血糖値が高い状態が続くと、のどが渇く・尿の回数が増える・疲れやすくなるなどの症状が現れます。
しかし、糖尿病は自覚症状がないまま進行するケースも多く、最終的に心臓病や腎不全といった、より重い病気を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
また、二次疾患として、血管の中で増えすぎたブドウ糖が、血管の壁(血管壁)にある内皮細胞に入り込み、活性酸素となって血管壁を劣化させるといったものがあります。
そして、全身の血管壁が傷つくことにより、糖尿病の三大合併症と呼ばれる、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害という重大な病気を引き起こすのです。
血糖とインスリンの関係性とは?
血糖は、血液のなかのブドウ糖のことで、人体を構成する細胞にとって欠かせないエネルギー源です。
常に血液中を巡っており、細胞に取り込まれることでエネルギーに変化します。
そして、インスリンは すい臓から出るホルモンで、血糖を細胞に届ける役割を担っています。
糖尿病では、インスリンの働きが弱くなることやインスリンの数が減ることで、細胞に届けられなくなった血糖が、血液中に溢れるのです。
糖尿病に対する黒にんにくの効果とは
黒にんにくは糖尿病に対して直接効果があるというわけではありませんが、黒にんにくが持つ抗酸化作用が、糖尿病の二次疾患である血管壁の劣化を防ぎます。
そのため、黒にんにくを食べることで、血管壁の劣化による糖尿病の合併症が起きる可能性をある程度抑えられます。
ただ、黒にんにくの摂取がそのまま糖尿病の改善に繋がるというわけではないので、後述するような定期的な運動や適切な食生活によって糖尿病の対策をしましょう。
高血糖が気になるという方は、血糖壁の劣化を防ぐために黒にんにくを食べつつ、本記事で後ほど紹介する、糖尿病の予防法を試しましょう。
黒にんにくの糖度は糖尿病に悪影響ではないのか
「黒にんにくは甘いため、糖尿病の症状には悪影響になるのではないか」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、糖尿病の方が黒にんにくを食べても、悪い影響はありません。
黒にんにくに含まれる糖分は、果糖(フルクトース)と呼ばれる、果実などに含まれる自然の糖分です。
果糖は、血液中から細胞に取り込まれるときに、インスリンを必要としません。
そのため、糖尿病の方や高血糖の方でも安心して食べることができます。
黒にんにくに含まれる果糖はインスリンが不要な糖分のため、細胞に取り込まれやすく、エネルギーとして変化して糖尿病の方の体質改善にも繋がります。
また、黒にんにくにはさまざまな栄養成分が含まれているので、糖尿病以外にも多方面な効果が期待できます。
黒にんにくの豊富な栄養成分については、「黒にんにくに含まれる豊富な栄養成分をわかりやすく解説」の記事で詳しく説明しているので併せてご覧ください。
黒にんにく以外の糖尿病の対策・予防法
黒にんにくは、血糖値が高い方でも安心して食べられる食品ですが、薬のように血糖値を下げることなどはできません。
そのため、血糖値を上げないような生活を意識することが大切です。
ポイント①健康的な食事を心がける
食事は、血糖値の変動に直接影響するため、糖尿病の予防のなかでもとても重要です。
食事に気をつけて、エネルギー摂取量と栄養バランスを正しく保つことで、細胞に糖を届けるインスリンの働きを活かすことができます。
食事で摂取した糖は血液によって運ばれインスリンによって細胞に届けられるため、糖尿病の予防につながります。
また、糖尿病の予防のために、積極的に食事にとりいれたほうがよい食品は、以下の通りです。
糖尿病予防に効果的な食品
- 野菜
- 穀物
- 魚
- 低脂肪の乳製品
- 赤身肉
- 果物
反対に、減らしたほうがよい食品は、糖質や脂肪が多い高カロリーの食品です。
食べてはいけない食品はありませんが、血糖値に影響をおよぼす炭水化物のとりかたには注意しましょう。
たとえば、2食分の炭水化物を一気に食べると、血糖が急に増えて、血糖値を下げるインスリンの作用が追い付かなくなり、血糖値が高くなってしまいます。
1日3食を食べるようにして、食事の間隔をあけないことを意識してください。
黒にんにくを使ったレシピについては「黒にんにくのおすすめの食べ方や調理方法を紹介 」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
ポイント②適度に運動をする
運動をすると血糖値は下がります。
特に食事のあとは高血糖になりやすいため、血糖値を下げるためには、軽いウォーキングなどが効果的です。
また、本格的な運動ではなく、近所のウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動をするだけでも血糖値の上昇を防ぐことができます。
目安としては、汗を少しかき、呼吸が深くなる程度の運動を、週に3日以上行うことがおすすめです。
ポイント③定期的に健康診断を受ける
糖尿病による合併症を予防するためには、血糖値だけでなく、血圧やコレステロールの値をコントロールすることも大切です。
そのため、自身の血糖値・血圧・コレステロールの値を把握するために、定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。
定期的に健康診断を受けることは、糖尿病のみならずそのほかの病気の予防・早期発見にもつながります。
黒にんにくがもたらす血圧改善については「黒にんにくは血圧の改善に効果あり?高血圧の予防法も紹介」の記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。
ポイント④ストレスをためないような生活を心がける
ストレスがたまることでも、血糖値は上がりやすくなります。
また、糖尿病の治療では食事や運動、服薬といった自己管理が重要であるため、ストレスをためて自己管理がおろそかになると治療の効果が現れにくくなります。
自身がリラックスできる趣味などで、ストレスを和らげる方法を見つけることが大切です。
心の不調や、ストレスによる体への影響が続く場合は、専門の医師やカウンセラーに相談するという方法もあります。
ちなみに黒にんにくにはストレスの低下に効果がある「GABA」の成分が含まれていることが最近の研究で分かってきました。
そのため、黒にんにくの摂取は間接的に糖尿病予防に効果があるといえるでしょう。
ポイント⑤飲酒を控える
アルコールを摂取することで、インスリンの分泌が抑えられ、血糖の上昇につながってしまうため、高血糖の原因になりやすいです。
そのため、頻繁にお酒を飲むという方は、飲酒量を少しずつ減らしましょう。
黒にんにくは血糖値が高い糖尿病の方におすすめの食品
いかがでしたでしょうか。
糖尿病は、血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きが弱くなることや、インスリン自体の数が減ることで引き起こされます。
自覚症状がないまま進行しているケースが多く、放置すると心臓病や腎不全といった、より重い病気を引き起こす可能性が高いという点にも注意が必要です。
黒にんにくが持つ抗酸化作用が、糖尿病の二次疾患である血管壁の劣化を防ぐため、血管壁の劣化による糖尿病の合併症が起きる可能性をある程度抑えられます。
また、糖尿病の予防や治療には食事の管理や運動などが効果的です。
自身の血糖値やコレステロール値を把握するためにも、定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。
日々の生活から気を付けることで生活習慣病の予防に繋がります。自分の身体は自分自身で守り、健康を保ちましょう。