にんにくのあのパンチのある香りは、料理を格段に美味しくしてくれる魔法のスパイスですよね。
食欲をそそるだけでなく、体の芯から温めてくれる効果も期待できます。
でも、せっかく炒め物を作っても、にんにくの香りが弱かったり、逆に焦げ付かせちゃったり…なんて経験はありませんか。実は、にんにくを美味しく炒めるには、ちょっとしたコツがあるんです。
この記事では、料理初心者さんも安心。にんにくの炒め方をマスターして、家庭料理をワンランクアップさせるための具体的な方法を解説します。
にんにくの香りをあなたは理解していますか?
にんにくの香りの秘密は、実は「アリシン」という成分にあります。
アリシンは、にんにくをカットしたり、潰したりすると生成される、あの独特な香りの元。
香りの成分アリシンとは
アリシンは、にんにくの中に含まれる「アリイン」という成分が、酵素の働きによって分解されることで生成されます。
つまり、にんにくを傷つければ傷つけるほど、アリシンが生成され、香りが強くなるというわけですね。
香り成分が最も引き立つ温度とは
実は、アリシンの生成には温度も大きく影響します。
60~80℃という温度帯で、アリシンは最も多く生成されることがわかっています。
この温度帯は、油が温まってじんわりと熱が出てくる状態。
つまり、低温でじっくり炒めることが、にんにくの香りを最大限に引き出すポイントなのです。
低温調理のメリット
低温でじっくり炒めることで、にんにくの香りを最大限に引き出すだけでなく、他のメリットもたくさんあります。
・焦げ付きにくい
高温で炒めるよりも焦げ付きにくいため、失敗するリスクが減ります。
・栄養素の損失が少ない
高温で加熱すると栄養素が壊れてしまうこともありますが、低温でじっくり炒めることで、栄養素を効率よく摂取できます。
・食感が柔らかく仕上がる
高温で炒めるよりも、柔らかく仕上がります。
プロが教える!にんにく炒め方の基本
さあ、いよいよにんにく炒め方の基本をマスターしましょう。ここでは、プロの料理人が実践している、美味しいにんにく炒めの秘訣を紹介します。
油選び
にんにく炒めに最適な油は、ごま油やオリーブオイルです。
これらの油は、風味豊かで、にんにくの香りを引き立てる効果があります。
ごま油
独特な香ばしさと風味がにんにくに良く合います。
中華料理や韓国料理によく使われます。
オリーブオイル
健康にも良い油で、にんにくの風味を上品に引き立てます。
イタリア料理などによく使われます。
火加減
火加減は、弱火~中火がおすすめです。
強火で炒めてしまうと、すぐに焦げ付いたり、香りが飛ばされてしまったりする可能性があります。
弱火~中火でじっくりと炒めることで、にんにくの旨味と香りを最大限に引き出すことができます。
時間
にんにくを炒める時間は、3~5分が目安です。
じっくりと火を通すことで、にんにくが柔らかく、風味豊かに仕上がります。
炒め方
皮をむく
にんにくの皮をむき、好みの大きさにカットします。
油を熱する
フライパンに油をひき、弱火~中火で熱します。
にんにくを入れる
油が温まったら、にんにくを入れてじっくりと炒めます。
・焦げ付き防止
にんにくが焦げ付かないように、時々かき混ぜながら炒めます。
・香りを楽しむ
にんにくの香りが立ち始めたら、火を止めて、他の食材と炒め合わせます。
基本をマスターしたら、次はアレンジに挑戦してみましょう。
ここでは、様々な食材と組み合わせた、にんにく炒めレシピをご紹介します。
豚肉とにんにくの炒め物
材料
豚肉(バラ肉、肩ロースなど) 150g
にんにく 2かけ
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
醤油 大さじ1
コショウ 少々
作り方
1. 豚肉は食べやすい大きさに切る。
2. にんにくは薄切りにする。
3. フライパンにごま油をひき、弱火で熱する。
4. にんにくを入れ、香りが立つまで炒める。
5. 豚肉を加えて炒め、色が変わったら酒、醤油、コショウで味付けする。
野菜たっぷり。鶏肉と野菜のにんにく炒め
材料
鶏むね肉 1枚
にんにく 2かけ
ピーマン 2個
パプリカ 1/2個
玉ねぎ 1/2個
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
醤油 大さじ1
塩コショウ 少々
作り方
1. 鶏むね肉は食べやすい大きさに切る。
2. にんにくは薄切りにする。
3. ピーマン、パプリカ、玉ねぎは食べやすい大きさに切る。
4. フライパンにごま油をひき、弱火で熱する。
5. にんにくを入れ、香りが立つまで炒める。
6. 鶏むね肉を加えて炒め、色が変わったらピーマン、パプリカ、玉ねぎを加えて炒める。
7. 酒、醤油、塩コショウで味付けする。
エスニック風。エビとパクチーのにんにく炒め
材料
えび 150g
にんにく 2かけ
パクチー 1/2束
ごま油 大さじ1
ナンプラー 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
コチュジャン 小さじ1/2
唐辛子 1本
作り方
1. えびは殻と背ワタを取り除き、塩で軽くもみ洗いして水気を切る。
2. にんにくは薄切りにする。
3. パクチーは根元を切り落とし、ざく切りにする。
4. フライパンにごま油をひき、弱火で熱する。
5. にんにくを入れ、香りが立つまで炒める。
6. えびを加えて炒め、色が変わったらパクチー、ナンプラー、オイスターソース、コチュジャン、唐辛子を加えて炒める。
まとめ
この記事では、にんにくの炒め方をマスターするための具体的な方法を紹介しました。
低温でじっくり炒めることで、にんにくの香りを最大限に引き出すことができることを理解していただけたでしょうか。
今回紹介したレシピを参考に、様々な食材と組み合わせ、あなただけのオリジナルにんにく炒めをぜひ作ってみてください。
にんにくの香りは、料理を格段に美味しくしてくれる魔法のスパイスです。
ぜひ、あなたの料理にも取り入れて、食卓をさらに豊かなものにしてくださいね。
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ぜひ、美味しいにんにくでお料理を楽しんでください。